2021年6月5日、Ayは一歳の誕生日を迎えました。Ayを知ってお洋服を楽しんでくださる皆様、生産に関わる全ての方、文化を紡いでくれた先人たち、関わる全てのひとへ感謝をしています。
気にかけてくださる皆様と触れ合う中でこの1年色々あったことが思い起こされ、2ヶ月遅れてしまいましたが次のステップへ進む心の準備もできたので、ついに記事を公開いたします。
-目次ー
Ayの誕生日です。ここからAyを育む決意をしました。
2019年、アフリカ・コンゴ民主共和国にて現地と協働しながら衣服作りをし、にオンで販売するという事業がAyの前身でした。しかし、新型コロナウイルスの影響でブランドの存続の境地に立たされる中、地域に入り込み内側から変革を起こせるような事業を継続したいと思うようになりました。その手段としてAyというブランドを継続させる決意と覚悟を持ち、株式会社Ayを設立しました。
『慶応現役女子大生が社長⁉「世界一、愛が詰まったお洋服」ができるまで』
Ay会社設立は話題を呼び、JJさんにも取り上げていただきました。当初のアフリカンファブリックのお洋服・活動が懐かしいですし、今でもアフリカでの経験を生かしています。
9月には半年ほどあたためてきた銘仙の商品化をリリース。最初のアイテムはシルクパンツでした(現在完売中)。商品発売とともに、「文化を織りなおす」というコンセプトも発表しました。半年ほど、群馬の地域で関わる方々から様々なことを学び、Ayがつくりたい未来を考えながら、言葉に落とし込みました。
100年前の「文化を織りなおす」。大学生CEOが、着物×洋服のブランドをプロデュースwww.buzzfeed.com
地域に根ざしたブランドづくりを進める中で、新聞やメディアに取り上げていただき、少しずつ地域の方にも伝わっているなと実感しております。
最初のリリースから改善を進め、工場との連携や生産の仕組みを構築しました。Ay’s people (お客様)のお声も聞かせていただきながら、どのようなコンテンツを発信しながら、どのような商品がいいかなど考えに考えた準備期間です。
春物であるベストワンピースと羽織ローブ(完売中)、そしてインテリアとして楽しむことができるアートキャンバスを新発売。銘仙の背景・魅力や群馬県でのものづくりに関して発信するとともに、商品を応援購入する機会を提供させていただきました。レディースものもメンズものも揃えたので、とても反響がよく嬉しかったです。
このクラウドファンディングは群馬県からの支援も多く、地産地消の第一歩になったと思います。また、この期間に知ってくださった方とのコラボレーションも実現しました。ご支援くださった皆様、ありがとうございました。
ずっと夢見ていた銘仙の職人に会うこと、が叶いました。銘仙は衰退しているので群馬県には現役でつくっているところはありません。ですので半ば諦め、当時職人だった方にお話を伺うなどをしておりました。そんな時に知人から紹介で秩父の職人さんを訪問させていただくことができました。技術を丁寧に紡ぎとめる姿勢、感無量でした。
「この技術、文化を残していきたい」
そう強く思いました。
クラウドファンディングで発売したベストワンピースと羽織ローブの新柄をオンラインストアで発売。再販希望が多かった商品なので、再販が叶ってとても嬉しかったです。もちろんほぼ一点ものですが、皆さんが自分の好きな柄を見つけてくださったようでした。
積み重ねてきた想いが伝わったのか、NHKさんに取材をしていただきました。
群馬、関東の方にご覧いただいたようで「銘仙を昔着ていたから感動した。次世代に伝えていきたいお洋服です」というお声をいただきました。Ayは文化的背景もあるので幅広い年代に愛されるブランドになれるのではないかと強く感じました。
“Back to our own colors -彩りを取り戻そう”
というコレクションメッセージとともに、鮮やかな銘仙を贅沢に使い、弾ける夏を迎えるにあたり皆様のそれぞれの色を楽しんで欲しいという想いを表現しました。
「VOGUEの表紙を飾りたい」
そんな野望を持っていたので一記事として世に発信されたことはとても大きな一歩になりました。伝統工芸品を扱うからこそ、ファッションとして認められることで入り口が広がっていくと感じています。
1周年の日をAy’s peopleと迎えることができました。
Ayとして初めて空間の設計から実装まで手掛けました。繰り返し使えるようにサステナブルデザインにした什器、服を作った後に出る残布を再利用したフィッティングルーム、そしてAyの銘仙のお着物をアップサイクルしたお洋服。
Ayの世界がより濃く伝わっていれば幸いです。ご来店くださった皆様、ありがとうございました。
生産の仕組みづくりや銘仙を扱う際の開発、どうやってAy’s people にお届けしたらサプライズになるのか、どう知ってもらいたいか、何を伝えたいか、など根幹でありブレてはいけないAyの世界を築いてきたように思います。
実際に1年間、銘仙にフォーカスをしてきて何か変化はあったか?というと…
群馬の文化として銘仙が注目され始めています!
以前は、地域の人も行政も銘仙は「衰退した文化だから」光を当てずにいた・何もできない状況だった印象ですが、Ayが新しい形として発信していることで再認識され始めています。その証拠に群馬のメディアさんから注目されたり、行政の皆様からコラボレーションの可能性もいただいています。これはカルチャーブランドAyとしてとっても嬉しいです。
Ayが段々と着実にブランドとして存在できているのは、Ayを手に取ってくださる皆様のおかげです。本当に感謝をしています。
まだまだ私たちは、皆様とともにやりたいことがたくさんあります。
今期も新しい取り組みに挑みます。具体的な挑戦については、また発表を楽しみにしていてください◎
今年は産地である群馬でもポップアップストア開催に力を入れていきたいです。群馬でNo.1を目指す勢いとデザインをさらに磨いていこうと計画中です。
そして、群馬から世界へ、Ayが織りなおす文化を発信していきます。
-LOCAL TO THE WORLD-
ぜひ、Ayを創る素敵なメンバーとしてこれからもご意見や応援をいただければ幸いです。
𝓛𝓸𝓿𝓮 𝓯𝓻𝓸𝓶 𝓐𝔂
新商品の入荷情報やイベントのご案内、職人のインタビューなどをお届けします。