京都発のアップサイクルブランドsAtoとコラボレーション商品のお披露目会をアトリエショップにて実施します。着物や織物に使われる金箔からできた糸「金糸」で銘仙の生地を金継ぎし、新たなアイテムへ生まれ変わります。銘仙×金糸の世界をお楽しみください。
今回、アップサイクルブランド同士のコラボということで「金継ぎ」という言葉を使っています。本来の「金継ぎ」は割れたり欠けたりした器を漆(うるし)で修復し、継いだ部分を金などで装飾する、日本の伝統的な技法です。今回は、金糸で銘仙のハギレに色々と施しています。金糸で金継ぐからこそ、銘仙が美しく輝きます。少し手を加えることでより良いものを生む金継ぎという日本の概念を取り入れながら、新たな文化を築いていきます。
漆を糊に用いて金箔を押した和紙を裁断して作られる金糸。
金箔の輝度を漆の薄さによって微妙に調整したり、1/10,000mmの薄さといわれる金箔を隙間なく押したりとその工程には職人技が詰まっています。
またその材料である漆、金箔、和紙自体も日本の職人さんが代々伝承してきた技で作られてきました。
元々は1600年前から伝わる京都の最高級の織物「西陣織」に使われてきましたが、着物の需要の縮小、また簡易的な生産方法の発展により、伝統的な製法を受け継ぐ職人さんは今地域に数名しかおられません。
伝統工芸の衰退とともに活躍の場を失い続けるその「材料」を今のくらしに取り入れて、未来に繋ぐことがsAtoの目標です。
まずは「金糸で金継ぎ」をテーマに役目を終えたヨットの帆など廃棄されてしまう素材を、アップサイクル-金継ぎ-したバッグやアクセサリーを紹介しています。
福祉作業所のクリエイターさんたちと共につくる
金糸が輝く世界に一つのアート作品「金継ぎタグ」がシンボルです。
売り上げの1%は、金糸を含む日本の伝統工芸に欠かせない漆の木の植樹活動に寄付されます。
sAto オンラインショップ
明治後半から昭和にかけて日本全国に普及し一般女性のふだん着やおしゃれ着として愛された着物です。銘仙の主な産地は北関東。桐生、足利、秩父、八王子、そして伊勢崎。奈良時代から養蚕が開始されたと言われる群馬県の「伊勢崎銘仙」は中でも生産量が多く、当時の日本全国10人に1人の女性たちが着ていたと言われるほどでした。
伊勢崎銘仙の魅力は、「併用絣」によって成される独特な模様と発色の良さです。併用絣とは、たて糸に色柄をつけるだけではなく、よこ糸にもつける(捺染)、手ばた機でたてとよこの糸を1本1本併せて織る技法です。しかし、かつて盛んに生産されていたという銘仙も、現在は着物文化の縮小や後継者不足などを背景に銘仙業界自体が落ち込んでいます。
文化をほぐし、向き合い、新しい価値を添えて発信するカルチャーブランドAy(アイ)
“weaving culture”- Ay is a culture brand that face to Japanese traditional cultures and create updated values into nowadays.
日本に眠る工芸や技術を取り入れたライフスタイルを提案します。代表村上の郷里である群馬県伊勢崎市の着物「銘仙」をアップサイクルした衣服を中心に展開中。
新商品の入荷情報やイベントのご案内、職人のインタビューなどをお届けします。